昭和ホールディングスの21年3月期第2四半期連結決算は、売上高が71億4700万円で前年同期比12・0%減、営業利益が4億400万円で同170・0%増、経常利益が1700万円(前年同期は経常損失1億7000万円)、四半期純損失が9億9200万円(前年同期は1億7600万円の損失)となった。
売上については、各国政府によるロックダウンなどの新型コロナウイルス感染拡大防止策による景気悪化に伴って新規貸付を減らしていることにより、デジタルファイナンス事業、スポーツ事業が大幅減となった。営業利益・経常利益ともに、スポーツ事業を除いて各事業とも利益改善が順調に進んでいる。純利益については、10月にシンガポールで下された判決を当連結会計期間に取り込み大幅な減益となった。
セグメントのうち、ゴム事業は、売上高が9億2500万円で同16・0%増、セグメント損失が2000万円(前年同期は6700万円の損失)。第2四半期に日本国内のゴムライニング防食施工の受注が、東日本地区における最大のゴムライニングの競合が事業廃業を決定しており、新規既存の顧客から同社に注文が継続的に入っており、好調に推移したことが収益改善の要因となった。
デジタルファイナンス事業は、売上高が32億4700万円で同22・5%減、セグメント利益は5億700万円で同6・3%増。昨年8月まで継続していたタイとシンガポールにおける大型の裁判に対応し、営業貸付金を減少させる保守的な営業方針を採っていたことにより、営業貸付金総額が長期的に減少したことに加え、3月以降は営業をしている各国において、新型コロナウイルス感染症対策として、各国政府がロックダウンなどを行った結果、営業停止や休業を行った。同社グループはこの間、①営業貸付金の回収に注力、②景気悪化に備えて新規貸付審査厳格化と抑制を柱に活動した結果、売上減・セグメント利益増となった。
スポーツ事業は、売上高が4億6200万円で同25・8%減、セグメント利益は1200万円で同79・7%減。ソフトテニスボールの販売が低調に推移した。
なお、通期の業績予想は公表していない。
2020年12月18日