セルビア新工場起工式を開催 TOYO TIRE

2020年12月18日

ゴムタイムス社

 TOYO TIREは12月16日、同社および、同社生産子会社「トーヨータイヤセルビア」が15日にセルビア共和国インジヤ市の新工場建設予定地において起工式を開催したと発表した。

 起工式には、アレクサンダル・ヴチッチセルビア共和国大統領、ヴラディミール・ガクインジヤ市長、勝亦孝彦駐セルビア特命全権大使など、約40名が参列し、工場建設工事の安全を祈願した。同式典は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策をとりながらの開催となり、同社清水社長は、国内よりリモートで参加した。

 清水社長は挨拶にて、「この工場で生産される製品の多くは、将来、ドイツの新R&Dセンターで設計・開発される予定。当社は、ヨーロッパでの地産地消を進めていく」と、欧州初の当社工場での生産稼働に向けて意気込みを語った。また、臨席したヴチッチ大統領からは「この投資は、セルビアにとって言葉に表せないほどの非常に重要で価値のあるもの。TOYO TIREの進出を支援していただいた日本とわが国の人々に最大級の敬意を表したい」と感謝のコメントを述べた。

 同社は、差別化された付加価値の高い製品を強みとし、北米市場を基軸にグローバルでの事業展開を推進している。同社8番目の生産拠点となるセルビア工場は、グローバルな成長戦略を実現する第一歩と位置付けられており、2019年11月に開設した欧州R&Dセンターと連携してコスト競争力と高い技術力を追求していくとしている。

 同工場では、2022年4月よりタイヤ生産の稼働を始め、2023年夏には年産約500万本(乗用車用タイヤ換算)のタイヤ生産体制を確立する計画となっている。

同社社長のスピーチ

同社社長のスピーチ

ヴチッチ大統領のスピーチ

ヴチッチ大統領のスピーチ

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