日本自動車タイヤ協会(JATMA)は12月11日、2021年の自動車タイヤ国内需要見通しを発表した。新車用は四輪車用合計3908万9000本で前年比7%増、市販用メーカー出荷は6498万4000本で同4%増、特殊車両・二輪車用を含む国内総需要は1億747万5000本で同5%増と、いずれも増加となる見通しとなった。
需要予測の前提となる経済環境・自動車動向については、実質経済成長率は20年実績見込みをマイナス5・3%、21年見通しを2・0%、自動車の生産台数は20年実績見込みを806万3000台で同17%減、21年見通しを865万4000台で同7%増と想定した。
●新車用
20年は、自動車生産台数が前年を大きく下回ると見込まれ、四輪車用合計が
21年は、自動車生産台数が前年を上回ると見通し、四輪車用合計が3908万9000本で同7%増、乗用車用は3329万9000本で同8%増、小型トラック用は460万9000本で同3%増、トラック・バス用は118万1000本で同4%増と予測した。
●市販用(販社販売)
20年の夏用タイヤは、主に新型コロナウイルス感染症の影響により、四輪車用合計が4252万5000本で同8%減を見込む。
20年の冬用タイヤも、主に新型コロナウイルス感染症の影響により、四輪車用合計が2023万6000本で同13%減と見込んだ。
20年の実績見込みを用途別に見ると、夏用タイヤは、乗用車用が3100万6000本で同9%減、小型トラック用は888万本で同3%減、トラック・バス用は263万9000本で同11%減。冬用タイヤは、乗用車用が1404万2000本で同15%減、小型トラック用は390万1000本で同10%減、トラック・バス用は229万3000本で同10%減となった。
21年の夏用タイヤは、四輪車用合計で4400万8000本で同4%増と予想した。
21年の冬用タイヤは、2年続いた減少から増加へ転じると見通し、合計2097万2000本で同4%増と予想した。
21年の用途別の需要見通しとしては、夏用タイヤは、乗用車用が3226万5000本で同4%増、小型トラック用は901万8000本で同2%増、トラック・バス用は272万5000本で同3%増と予想した。冬用タイヤは、乗用車用が1460万1000本で同4%増、小型トラック用は401万3000本で同3%増、トラック・バス用が235万7000本で同3%増の予測となった。
夏用と冬用を合わせた四輪車用合計では、20年は6276万1000本で同10%減を見込み、21年は6498万本で同4%増と予想した。
●メーカー出荷
20年は、四輪車用合計で同11%減を見込む。乗用車用は、合計が12%減、夏用タイヤは同10%減、冬用タイヤは同17%減を見込む。小型トラック用は、合計が6%減、夏用タイヤは4%減、冬用タイヤは同11%減を見込む。トラック・バス用は、合計が10%減、夏用タイヤは同11%減、冬用タイヤは同9%減を見込んでいる。
21年は、四輪車用合計で同4%増を予想した。乗用車用は、合計が同4%増、夏用タイヤは同4%増、冬用タイヤも同4%増と予想した。小型トラック用は、合計が同2%増、夏用タイヤは同1%増、冬用タイヤは同3%増を予想。トラック・バス用は、合計が同4%増、夏用タイヤは同4%増、冬用タイヤは同3%増を予想している。
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