一般社団法人日本自動車タイヤ協会(中倉健二会長)は11月25日、2011年秋の交通安全運動の期間内(9月21日~30日までの10日間)に行った路上タイヤ点検の結果を発表した。 この点検では高速道路(自動車専用道路含む)194台、一般道路43台の合計237台を点検した。
点検車両237台のうち、タイヤに整備不良があった車両は69台、不良率29・1%となり、これは昨年の点検結果に比べ0・3%の減少となった。 道路別では、高速道路のタイヤ整備不良率は30・9%で4・0%減少、一般道路では20・9%で12・2%減少した。
整備不良の内訳は、「空気圧不適正」で19・0%、次いで「偏摩耗」で3・4%、「タイヤ溝不足」で2・5%の順となった。昨年と比較すると、「タイヤ溝不足」が2・5%、「偏摩耗」が2・5%それぞれ増加しているものの、「釘・異物踏み」で4・6%、「空気圧不適正」で3・9%、「外傷」1・0%それぞれ減少した。
道路別を昨年と比較すると、高速道路では「偏摩耗」2・9%、「タイヤ溝不足」で2・1%それぞれ増加しているものの、それ以外は減少した。一方、一般道路では「釘・異物踏み」が4・3%減少しているものの、「タイヤ溝不足」が4・7%、「空気圧不適正」が4・7%増加した。
車両別にみると「乗用車」が28・4%(10年結果に比べ4・1%減少)、「貨物車」が32・5%(同、12・5%増加)となった。
今回の結果では、「空気圧不適正」が10年結果に比べ3・9%減少しているものの、整備不良率で、ワースト1位(19・0%)となった。また「タイヤ溝不足」、「偏摩耗」は増加した。
同会では今後も引き続き「4月8日タイヤの日」をはじめとした、年間を通してのタイヤ点検実施に加え、タイヤ使用管理リーフレット配布等の安全啓発活動を展開していくとしている。