【新年インタビュー】弘進ゴム 西井英正社長

2021年01月06日

ゴムタイムス社

 

西井英正社長

西井英正社長

■ 新年インタビュー

従来と異なる方法を試行する年に

弘進ゴム 西井英正社長


 シューズ・ウェアやホース、シートなど多彩な製品で新しい価値を創造している弘進ゴム。西井英正社長に20年を振り返りながら、コロナ対策や中計などを聞いた。

 ◆20年を振り返って。
  
 20年5月期を振り返ると、売上高は122億8600万円で前年同期比6・7%減。部門別ではシューズ部門が72億1000万円で同6・2%減、化工品部門が50億7600万円で同7・5%減となった。新型コロナの影響を受け厳しい年となった。
 部門別では、シューズは消費増税後の冷え込みと19年末から続く暖冬によりゴム長靴が低迷していたが、衛生長靴は前年並みだった。しかし、コロナの感染拡大後、飲食業や学校などの休業を受け厨房用のスニーカーが不調だった。一方、化工品ではコロナ禍で自動車や建機が3ヵ月くらい落ち込んだ影響が大きかった。

 ◆21年5月期の上半期の動向は。
 
 シューズ部門の回復を期待していたが、なかなか足取りが重い状況だ。ただ、6月と7月は医療用の防護服関連でスタートは良かった。足元では、前年比90%を切る低水準で推移しており、今後降雪などで一般需要が上がることを期待したい。
 化工品部門ではシューズよりも回復が早く、自動車用はほぼ前年並みの水準に戻ってきた。大型建設機械用は伸び悩んでいるが、農機用は堅調だ。上半期は出張費などの削減により、経費削減効果が出て利益に貢献している。
 下半期は化工品の回復がさらに進んでいくとみており、シューズは見通しが厳しい。通期の売上は20年5月期を下回るのではないかと見ている。
 
 ◆コロナ感染防止にむけた取り組みについて。
 
 リモート環境の導入にあたっては、当社ではシステム開発部門を抱えているため、コロナが感染拡大する前に全支店のネットワーク整備を進めていたことが奏功し在宅勤務がスムーズに導入できた。

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