■ 新年インタビュー
中国は昨年水準まで回復 安全第一を最優先に
ゲイツ・ユニッタ・アジア 宮本修二副社長
インドを含むアジア地域で自動車や一般産業用のタイミングベルトやテンショナー、Vベルトなどを生産・販売しているニッタグループの「ゲイツ・ユニッタ・アジア」。宮本修二副社長に20年の総括と共に今後の抱負などを聞いた。
◆20年度を振り返って。
20年度(1~12月期)は、売上は前年度と比べ1割程度下回る見込みだ。
昨年は新型コロナの影響を大きく受け、上期売上は前年を大幅に下回ったが、下期は中国の驚異的な回復が寄与し、前年比1割程度の減少に留める事ができそうだ。
利益については、売上に比例する形で落ち込みが顕著だったが、旅費などの一般管理費などのコスト削減が寄与し、そこまでは減少していない。
◆地域別では。
国内は、前半は自動車生産の影響を受け、大幅な落ち込みが見られたが、後半は自動車生産が順調に回復したことにより、受注も増加傾向となった。通期では、ほぼ予算を達成することができそうだ。ただ、一般産業は、自動車に比較して落ち込みが大きい印象だ。
中国も前半は全く振るわなかったが、後半から驚異的に回復し、結果的には前年同程度の水準まで戻すことができた。
韓国は、工場閉鎖の影響もあるが、元々景気があまりよくなく、自動車生産の減少もあり、低調に推移した。案件自体は様々あるが、結果に結びついていない状況だ。
アジアは、ロックダウンの影響が大きく、後半になっても回復には至っていない。その中、インドは前半は厳しい状況だったが、後半持ち直しの傾向がみられ、明るい兆しが見えてきている。
昨年は新型コロナによる影響が大きく、この影響が収まらない限り、打つ手がないという状況だ。
◆21年度について。
昨年は新型コロナの影響で、思うようにプロモーション活動を推進することができなかったので、今年は積極的な販促活動を実施していきたい。