吉井満隆社長
新年あけましておめでとうございます。
昨年を振り返りますと、世界中に新型コロナウイルス（COVID-19）の感染が拡大し、これまでの常識が通用しなくなるような事態に直面することになりました。感染拡大を防ぐため、多くの企業が、会社に出勤しない在宅勤務や、Web会議の活用など、かつてない働き方を強いられることになりました。２０２０年は、まさに「これらの働き方を新たな働き方の選択肢のひとつと捉え、生産性の高い事業活動を継続していくための働き方改革を実現する」契機となった１年と言えるのではないでしょうか。
当社グループの上期の決算は、COVID-19感染拡大による世界的な景気後退の影響などもあり、残念ながら、減収減益となりました。今、当社グループを取り巻く環境は、第４次産業革命とされるAI、IoT、自動運転や再生医療などといった時代の変曲点を迎えているとともに、事業活動を通した世界共通の目標でもあるSDGs（持続可能な開発目標）への貢献も求められてきております。さらには、生活様式の大きな変容を求めるニューノーマルに合わせて、働き方も変えていく必要を迫られております。
当社グループは、このような「環境の変化」に対し全従業員の英知を結集しながら乗り越えていきます。この新年は、中長期経営計画BF-２の４年目に入る大事な年でもあり、当社グループの「ありたい姿の実現」に向けて、目に見える結果を次々と出していかなければなりません。このため、改めて、基本を「徹底」し、“今”できること、“今”やるべきことを「スピード」と実行力をもって前に進めてまいる所存です。
２０２１年の干支は「辛（かのと）丑（うし）」です。干支は植物の循環の様子を表しており、辛の字は同音の「新」につながり、植物が枯れて新しい世代が生まれようとする状態を、丑の字は、芽が種の殻を破ろうとする「命の息吹」を表していると言います。干支のイメージになぞらえると、２０２１年は、ニューノーマル時代の新たな働き方を実践していくのに適した年と言えます。「未来への躍進」に向けて、方針や目標を何としてでもやりきって、成果に結びつけてまいります。
本年も引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。
