宇部興産は12月22日、化学事業での知見を生かし、ウレタン樹脂の分子構造設計技術を土木・建築分野に展開したコンクリート構造物用の有機系表面被覆材「U―レジストクリアコート」および有機系はく落防止材「U―レジストクリアガード」を開発、これらの製品について、土木・建築用材料を販売する宇部興産建材が2020年11月より発売を開始したと発表した。
「U―レジストクリアコート」「U―レジストクリアガード」は、宇部興産化学カンパニー研究開発本部の基盤技術研究所・建築インフラ研究グループが開発した新規ウレタン樹脂を使用している。強靭性と高耐久性を兼ね備え、補強メッシュなしで良好なはく落防止性能を有しており、また、コンクリートの劣化因子である炭酸ガスや塩化物イオンなどがコンクリート内部に侵入することを防止するため、構造物の長寿命化を可能とする。さらに、透明塗膜であることから視認性に優れ、施工後の構造物の目視点検ができるため、コンクリートの状態の変化を早期に検知可能となる。
宇部興産建材では、コンクリート構造物の保全・長寿命化のニーズに応えるべく、「U―レジストクリアコート」「U―レジストクリアガード」を拡販していくとしている。
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