■ 新年インタビュー
新会社設立で廃棄物削減を加速
オカモト 田村俊夫社長
「身近な暮らしを科学する」をスローガンに産業用製品事業から生活用品事業まで幅広い製品を展開するオカモト。田村俊夫社長に昨年の振り返りや事業別の状況、21年の抱負などを語ってもらった。
◆昨年を振り返って。
19年10月に浸水被害を受けた福島工場の復旧作業を社員総出で行い、昨年4月ごろから工場の稼働を再開した。ただ、その入れ替わりではないが、コロナ感染拡大が産業用製品や生活用品にも影響を与え始めた。特に影響を受けたのが車両内装材事業だ。内装材を生産する米国工場(オハイオ州)は、ロックダウンが起きて工場を一時閉鎖する事態になった。ロックダウン解除後は回復基調で推移し、現在は受注が戻りつつある。
◆事業別の現況
コロナから回復度合いは事業ごとにバラつきがある。コンドーム事業はインバウンド需要がコロナで消失し、非常に厳しい。ただ、国内は薄型商品を中心に、19年11月に発売した特殊な潤滑剤を使った「プレミアムゼロゼロスリービバジェル」などのさらなる浸透を図る。海外は現地で拡販に努め、インバウンドの減少をカバーしたい。
手袋事業では、コロナ感染防止の観点から、使い切り手袋の需要が増大している。当社も医療用使い切り手袋を始め、手袋の需要が旺盛だ。ただ、ASEANから輸入するニトリルゴム製の使い切り手袋は供給が非常にタイトな状況にある。また、
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