【新年インタビュー】TOYO TIRE 清水隆史社長

2021年01月03日

ゴムタイムス社

 

清水隆史社長

清水隆史社長

■ 新年インタビュー

新しいステージへシフトする年

TOYO TIRE 清水隆史社長


 

 21年は2025年までの5年をタームとした新たな中期経営計画の起点の年を迎えたTOYOTIRE。年末の記者会見で清水隆史社長は「21年は新しいステージへシフトする年」を掲げ、力強く歩みを進めていく方針を示した。
 
 ◆20年を振り返って。
 
 20年を振り返ると、新型コロナウイルス感染症を抜きに語ることができない。当社が新型コロナウイルス感染対策でとった対応した2つの側面を説明すると、一つ目は感染防止対策の側面になる。まず工場の現場では、あらゆる場面でソーシャルディスタンスを取るという基本的な感染予防を徹底した。一方、事業経営の観点から必要な生産や物流、メンテナンスなど現場以外は原則的に出社させず、いち早く4月8日より全面在宅勤務に移行した。完全リモートなインフラが整っていたとはいえず、在宅勤務をしなければならない社員は戸惑ったと思う。ただ、実際にやってみることで、それまでは気付かなかった課題が発見でき、現在進行形で課題を解決しながらリモートでも仕事ができる環境を徐々に整えることができた。
 もう一つは、コロナ禍での事業継続という側面だ。当社は3月中旬から、各機能組織の統括管掌を集め、世界で何が起きているか、情報の収集と意見の交換を始めた。製販技コーポレートのトップは事業の状況や課題を毎日世界地図の上で共有し、一時的な生産調整による工場休止を始め、市場在庫の調整や、顧客との関係性の維持あるいは経費削減など、

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