【新年インタビュー】藤倉コンポジット 森田健司社長

2021年01月06日

ゴムタイムス社

 

森田健司社長

森田健司社長

■ 新年インタビュー

グローバルの利益追求目指す

藤倉コンポジット 森田健司社長


 

 各種工業用ゴム部品のほか、幅広い分野で複合化技術をさらに磨きをかけ展開する藤倉コンポジット。森田健司社長に20年を振り返りつつ、今後の見通しや新年の抱負などを聞いた。

 ◆20年を振り返って。

 自動車関連事業が6割弱を占めているため、コロナ禍で自動車メーカー様の生産活動がストップしたことで影響を大きく受けた。7月の受注が最も低かったので赤字を予想していたが、予想以上に早く回復し、8月以降には右肩上がりとなった。

 ゴルフ用カーボンシャフトは減収増益。増益の要因は、一般市場向けのアフターマーケット品やカスタム品など高付加価値製品が売れていることが大きい。なかでも、アメリカ仕様の「VENTUS(ベンタス)」を日本でも20年春に投入し、使用率が高くなっている。

 今期はグローバルに利益を追求すべく、10年ぶりに事業部制に戻したが、コロナの感染拡大で海外渡航ができず、進捗状況はいまひとつだった。業績の修正発表で若干プラスに転じた要因は、経費削減の効果による面が大きい。

 ◆足元や通期の見通しは。

 足元では、8月から受注回復した事業は継続してプラス方向になっている。20年度と21年度は

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