■ 新年インタビュー
新事業さらに加速させる年に
バンドー化学 吉井満隆社長
「コロナ禍で世の中の状勢が大きく様変わりし、20年はまさに大きな変曲点になった」と語るバンドー化学の吉井満隆社長に足元の事業環境やコア事業の拡大、新年の抱負などについて聞いた。
◆20年を振り返って。
20年度第1四半期は売上が25%減となり、非常に厳しい結果となった。ただ、第2四半期は自動車の回復が早く、当初想定よりも20年度上期の売上・利益ともに落ち込まなかった感じはある。ただ生産が2~3割落ち込んでもしっかりと利益が出るよう、この機会に見直すべき経費はゼロベースで見直す。例えば、交通費のような即効性のある経費削減もあれば、解約のタイミングの影響で営業所の統廃合など来期以降に効いてくる経費削減もある。固定化していた経費もニューノーマルな時代に合わせて、柔軟に変動費化する必要がある。
◆足元の事業環境は。
自動車生産は回復基調にあるが、第3四半期業績は昨年を若干下回るレベルで推移している。コロナの感染再拡大で状況は不透明だが、第4四半期は第1四半期の生産減を取り戻す計画を立てているメーカーもある。
地域別では、国内に先駆けて海外が先行して回復し、中国を筆頭にベトナム、タイも回復基調にある。また、トルコの拠点も好調だ。
◆コロナ禍での営業戦略は。
ベルト交換などのメンテナンス作業などをしながら、
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