【新年インタビュー】金陽社 中田惠二社長

2021年01月11日

ゴムタイムス社
中田惠二社長

中田惠二社長

■ 新年インタビュー

新市場発掘、新製品開拓を進める年に

金陽社 中田惠二社長


 「未来へ続く企業として社会に貢献する」を経営理念にゴムロール、ゴムブランケットメーカーとしてグローバルに展開する金陽社。部門別の現況や昨年4月に立ち上げた新規事業推進本部の役割、新年の抱負を中田惠二社長に聞いた。

 ◆昨年を振り返って。
 新型コロナウイルスの影響を大きく受けた1年だった。足元の業績を見ると、20年度上半期は売上・利益とも前年を下回った。利益面は、売上確保への努力はもちろんであるが、経費削減など行い得る対策を迅速に行うなどした結果、想定よりは落ち込みが少なかった。またWEBを活用した会議や、テレワークを含めた在宅勤務を行うなど、ウイズコロナの時代に合わせて新たな仕事のやり方を取り入れた年だった。

 ◆ロール部門の動向は。
 印刷、製紙、鉄鋼、OA機器など全般的に厳しい状況であったが、フィルム向けなど落ち込みの少ない分野もあった。特に食品包装関連や高機能フィルム関連向けの製品は受注が堅調に推移した。またゴムロール以外にも、メッキロールやカーボンロールの新規案件獲得に力を入れるなど、ローラー全体として受注を伸ばすことで売上のボトムアップを目指している。

 ◆ブランケット部門の現況は。
 国内・海外ともコロナ影響で印刷用の需要が一時落ち込んだが、国内の需要は徐々に回復しつつある。海外は中国など東アジアや東南アジアにおいて、全体的に需要が戻りつつある。欧州も踏ん張っている。ただ、コロナ感染が再拡大し、かなり心配な状況だ。米国もロックダウンの影響を受け依然として厳しい。
一刻も早く状況が改善回復することを願っている。

 ◆新規事業推進本部の役割は。
 新しいお客様を見つけ、新しい製品を開発していくことが大きな役割。また既に当社の製品をお使いのお客さまにも、新しい技術を取り入れたより良い製品を提案する。それには研究開発部門と連携を取りながら開発を進めて

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