BASFは1月7日、タイのバンプーにある既存のポリウレタン(PU)システムハウスに隣接する「ASEANテクニカル・ディベロップメント・センター」を、2020年12月17日に開設したと発表した。
同施設では、最先端のプレポリマーリアクター技術により硬化剤(B剤)を生産する。硬化剤は、製品開発の効率を向上させ、PU素材や溶剤をより早く市場へ投入するために重要な要素となっている。
先進的な同技術は、生産能力をさらに向上できるように設計されており、すべてのグレードにおいて最も厳しい顧客のニーズにも対応する。新しいプレポリマーリアクターの技術によってPU製品のカスタマイズを可能にし、技術開発を促進する。
ASEANテクニカル・ディベロップメント・センターでは、より高度な試験やソフトウェア機能など、新しいサービスもアップグレードされている。同技術により、中国、韓国、ドイツにおける同社の技術サポートネットワークを強化し、補完する。
同社パフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域バイスプレジデントのアンディ・ポスルスウェイト氏は、「ASEANテクニカル・ディベロップメント・センターを通じて、お客様をサポートし、主要な産業やアプリケーションにおけるASEANの成長機会を活用できるよう支援している。ポリウレタンシステムハウスの拡充とともに、より信頼性の高い供給、技術的な専門知識と革新力でASEAN地域に貢献していく」と述べている。
同社はこれまでにも、バンプーにあるポリウレタンシステムハウスの生産能力を増強し、ASEANにおける自動車、コンシューマー、建設およびインダストリアル市場での需要拡大に対応するため、総面積2700㎡のシステムハウスに撹拌槽やリアクター、貯蔵用タンクを追加している。