年頭所感 全日本プラスチック製品工業連合会  加藤豊会長

2021年01月08日

ゴムタイムス社

 明けましておめでとうございます。
 会員企業の皆様には健やかに新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。
又、日頃全日本プラスチック製品工業連合会に対してご理解賜りましてありがとう御座います。今年も更なるご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 昨年を振り返ってみますと大変な環境でもありました。新型コロナウイルス(COVID―19)で始まり新型コロナウイルスで終わった年の様にも見えます。新型コロナはいまだ収束せず、世界で猛威を振るい、昨年だけでも世界各地で6700万人超が感染されたとも言われ、死亡者は150万人を超したと聞いております。日本国内に於いても16万人を超す人が感染し、死亡者も2000人を超えています。昨年は世界各地でロックダウン(都市閉鎖)が起こり、コロナ禍で世界的に渡航制限が広がり、日本経済は大きな打撃を受けました。輸出入関係にも大きな影響が発生し、我々業界に於いても生産の減少、雇用問題等、非常に厳しい状況下に置かれました。コロナ禍が続く環境の中で今後の仕事のやり方、仕組みの変更、テレワーク・リモート会議や時差出勤等、3密を考え、これからはWithコロナとして、働き方の改革見直しが急務となったのではないでしょうか。我々業界も更なる厳しさを想定しつつ、リーマンショック時より大きな経済混乱を避けるためにもリスクマネージメントをしっかりと見直す時期と思います。

 政治面に於いても、国内では9月に安倍内閣から菅内閣に代わり、米国では民主党のバイデン氏が共和党のトランプ大統領に大差をつけ時期大統領確実となると思います。世界経済は大きく変化しないと思いますが、1200万人超の感染者を出し、コロナウイルスで落ち込んだ米国経済、深刻化した米中問題(貿易摩擦)、WHO(世界保健機関)脱退、パリ協定(気候変動)離脱、「米国第一」主義と掲げ世界中で摩擦を引き起こした政権をどの様に軌道修正し、立て直すかによっては大きく世界情勢が変化、進化するのではないかと思われます。いずれにしろ今年はあらゆる面で変化し、改革が迫られる年になりそうです。

 昨年はスポーツの祭典、東京オリンピックも延期となり、殆どのイベントが中止となる淋しい年でもありました。連合会に於いてもWithコロナを考え、事務局会議をオンライン方式で開催したり、や通常総会を書面にて決議せざるを得ない状況でもありました。会員皆様方には多大なるご迷惑をお掛けした事と思います。今年も新型コロナウイルス(COVID―19)で始まり、世界環境問題を考え自動車もEV車化へと一段と加速され、AI化も更に進化し、昨年とは違う環境へと進むと思われます。我々業界もWithコロナ環境を踏まえ更なる進化したモノづくりに邁進しなければなりません。

 最後になりましたが、今年は辛丑(かのとうし)、丑年は「我慢(耐える)」や「発展の前触(芽が出る)」を表す年になると言われています。2021年丑年はいったいどの様になるのでしょうか?第三波の新型コロナ(COVID―19)の尽きない不安でまだまだ耐え忍ぶ年であり、厳しい環境下と思いますが会員皆様方に置かれましては益々の飛躍の年であります事を願い、新年の挨拶とさせて頂きます。

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