ダイセルは1月12日、インドにおける自動車エアバッグ用インフレータの需要拡大に伴い、同国内に新たに生産拠点を設置することを決定したと発表した。インド南部、タミル・ナドゥ州ワンハブチェンナイ工業団地に建設し、2023年12月の稼働開始を目指す。
同社は、インド自動車市場の成長や安全規制強化に呼応し、2018年10月に販売拠点(ダイセル・セーフティー・システムズ・インディア、略称「DSSI」)を設立し、マーケティングや現地調査を進めてきた。
これまではタイなどの生産拠点からインド市場へ製品を供給してきたが、インド自動車市場の成長の可能性や、自動車メーカー・エアバッグモジュールメーカーからの同国内でのサプライチェーン強化のニーズを背景に、同社は同国内に生産拠点を設置することとした。
今後は製品の安定生産、安定供給によって同国市場での存在価値をより強化するとともに、同国におけるインフレータ生産や部品調達などを通じて同国経済の発展にも寄与していくとしている。