日精樹脂工業は1月14日、射出成形機の出荷台数が2020年12月に累計14万台を突破したと発表した。同社は、プラスチック製品の加工に欠かすことのできない射出成形機の専業メーカーとして、多彩なラインナップを取り揃え国内外のプラスチック成形加工メーカーの個々のニーズに応えている。
累計14万台という出荷台数は国内成形機メーカーでは業界最多(同社調べ)となる。なお、子会社であるネグリ・ボッシを含めたグループ全体の累計出荷台数は19万1500台超となっている。
ネグリ・ボッシがグループ傘下に加わったことで、同社グループは型締力7tから7000tまで、汎用機から専用機までをフルラインナップで提供可能となったほか、同社とネグリ・ボッシの相互補完によって販売・サービスネットワークが拡充され、世界中の顧客をより広範にサポートすることが可能となった。今後も同社は、単に設備機械を販売するのではなく、成形加工技術を含めた同社独自の提案で、顧客の要望にきめ細かく応えていくとしている。
同社は1947年にプラスチック成形加工業で創業、1957年に機械メーカーに転身、射出成形機の専業メーカーとして、仕向け先の業種のニーズに合った成形機や成形技術、成形システムの開発、生分解性樹脂など新素材への対応も積極的に展開してきた。
また同社は、本社工場に加え、2009年より中国・タイ・米国に3つの海外工場を順次開設、2020年1月にはイタリアの同業メーカー最大手「ネグリ・ボッシ」を子会社化し、世界5極の生産体制によりグローバル市場に向けて射出成形機を供給している。直近では、コロナ禍による海外工場の稼働停止措置等も経験したが、長期的には各工場での生産機種・数量など生産能力を順次拡大し、順調な稼働を続けている。