島津製作所、海外輸出を開始 PCR検査試薬キット

2021年01月22日

ゴムタイムス社

 島津製作所は1月21日、新型コロナウイルス検出試薬キットの海外販売を本格化する発表した。1月19日にシンガポールの健康科学庁から販売の暫定承認が得られ、2月上旬からアジア・オセアニア地域の統括会社Shimadzu(Asia Pacific)を通じて東南アジアに輸出する。

 米国では食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)ポリシーに基づき、自家調製検査法(LDT)を前提にした販売を昨年9月より実施してきた。10月にはオーストリアで研究用試薬として販売し、現在はフランスやクロアチアなど欧州各国への輸出準備を始めている。

 同社は、昨年4月から研究用試薬として同試薬キットを製造しており、9月に厚生労働省より体外診断用医薬品として製造販売承認を取得した。今後は検査試薬および装置の販売を通じて、国内外での感染拡大防止に一層貢献するとしている。試薬キットの海外向け生産量は、最大で月間3000キット(30万検査分)を想定している。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー