*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
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注目のゴム関連製品をピックアップ
Vol.2 東洋精機製作所「ラボプラストミル」
混練性・押出性の試験装置ラボプラストミル
初めに、今年から正式販売が始まったばかりの、プラスチックやゴムに使われている混練性・押出性の試験装置「ラボプラストミル」の最新モデルを紹介する。
ユーザーにとって、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマーなどの高分子材料の加工特性をあらかじめ調べておくことは、コスト低減や品質管理を徹底するに当たり重要だ。
また、新素材の開発には、アロイ、ブレンド、ハイブリッド、コンポジット等による付加価値の高い材料の試作ができ、その混練条件や加工特性の把握はもちろん、成形が可能であるかどうかをシミュレートし、適正な加工条件を見出しておくことも大切になる。
このラボプラストミルは、少量のサンプルでこれらの評価を行うための試験機だ。主として、小型ミキサーでは加工特性の評価試験を、小型押出機では成形シミュレーションやコンパウンディングなどの評価試験を、それぞれ行うことができる装置となっている。
最新モデルの最大の特長は、今までは、回転数が最大150rpmしかなかったが、回転数が500rpm仕様になってラインナップしたこと。高回転で試験を実施したいというニーズを受け、開発した。
この製品のキーワードは、「カスタマイズ」。まず本体を選択した上で、専用架台や測定ヘッド、付属装置などを必要に応じて選んだり追加したりすることができるのだ。アタッチメントを交換することによって、時にはフィルムを作ったり、時にはペレットを作ったり、といったことも自在だ。
カスタマイズの方法については、本体には、この500回転のモデルを含む3つのタイプがある。本体を選択した後、アタッチメントを接続する専用架台を用意し、測定ヘッドを取り付ける。測定ヘッドとしては、各種ミキサーや各種押出機から用途に合うものを選んでいく。
それぞれバリエーションも豊富で、たとえば、押出機なら、1軸と2軸を選択することができる上、2軸ならセグメント押出機を