宇部興産は1月22日、子会社である宇部興産開発ならびに傘下の西日本グリーンリサイクルを3月31日で解散すると発表した。なお、解散に伴う同社2021年3月期連結業績への影響は軽微としている。
宇部興産開発は、ゴルフ場事業(宇部72カントリークラブ)、ゴルフ場に隣接するホテル事業(宇部72アジススパホテル)、環境工事事業(西日本グリーンリサイクルを含む)を運営してきた。ゴルフ場事業については、利用者への更なるサービス向上と中長期的な発展を図ることを目的として、2020年3月に市川興業に分割譲渡を行った。その後も残る2事業の運営を続けてきたが、宇部72アジススパホテルについては、来場客数減少に加えて建物の老朽化が進み、業績回復が見込めない状況となっている。また、環境工事事業はゴルフ場からの伐採木受け入れを主な業務としてきたが、ゴルフ場譲渡により事業としての主目的を失っている。
このような事業環境の悪化により、業績の回復が見込めないことから、同社は宇部興産開発の存続の可能性について慎重に検討した結果、解散・清算することとした。
なお、宇部興産開発の100%子会社でゴルフ場や環境工事に付随する草木等の受入れを担ってきた西日本グリーンリサイクルについても、宇部興産開発の解散に伴い事業継続が困難であると判断し、解散・清算することとした。