115万tで6・6%増 21年の新ゴム消費量予想

2021年01月29日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会は第22回幹事会を書面で開催し、21年の新ゴム消費予想などを発表した。それによると、21年の新ゴム消費量は115万1600tで同6・6%増のプラスを予想。ただ、コロナ前の19年の新ゴム消費量(132万t)の水準には届かない見込みだ。

 ◆20年の消費量
 20年の新ゴム消費量は108万400tで前年比18・7%減を見込む。20年の国内経済は、コロ感染拡大の影響により、大変厳しい状況となった。持ち直しの動きがみられるが、2度目の緊急事態宣言の発令を受け、経済の下振れを招くリスクも大きく、自動車の国内生産は前年比17%の減少が見込まれる。こうした状況下、自動車タイヤは生産・輸出ともに前年比で大幅な減少が見込まれ、工業用品も同様にマイナスとなる見込みとなった。
 ◆タイヤ類
 今年の新ゴム消費予想を主要製品別に見ると、「自動車タイヤ・チューブ」と「その他のタイヤ類」を合わせた「タイヤ類」は92万50tで同5・4%増と予想した。
 このうち、自動車タイヤ・チューブは、新ゴム量ベースで90万7070t、同5・3%増。新車用は、新型コロナ感染拡大の影響で大幅減となった前年を上回る見込みで、増加と予測した。市販用も、夏タイヤ・冬タイヤともに前年の減少から増加へ転じる見通しではあるものの、2019年比では

全文:約1658文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー