シリコーン事業は減収減益 信越化学の4~12月期

2021年01月28日

ゴムタイムス社

 信越化学工業の21年3月期第3四半期連結決算は、売上高が1兆904億700万円で前年同期比7・1%減、営業利益は2850億2100万円で同10・6%減、経常利益は2930億4300万円で同11・3%減、四半期純利益が2133億2100万円で同13・6%減となった。
 セグメントのうち、シリコーン事業は、売上高が1519億円で同11・7%減、営業利益は317億円で同32・6%減。汎用製品の価格下落に加え、化粧品向けや車載向けの需要鈍化の影響を受けたが、秋口から顧客需要が復調し始めた。
 半導体シリコン事業は、売上高が2811億円で同5・0%減、営業利益は1126億円で同0・5%増。期の後半から需要が増加した。
 通期予想の修正はなく、売上高が1兆4300億円で前期比7・4%減、営業利益は3770億円で同7・2%減、経常利益は3900億円で同6・8%減、当期純利益は2830億円で同9・9%減を見込んでいる。
 なお、塩ビ・化成品事業は、売上高が3346億円で同10・2%減、営業利益は619億円で同19・7%減。米国のシンテック社において、フル操業を継続し、塩化ビニル、か性ソーダともに高水準の出荷を維持した。同社は4-5月の経済活動制限による市況下落の影響を受けたが、その後世界的に需給が引き締まり値上げを実施した。欧州拠点及び国内拠点も販売数量の維持に努め、市況の改善を享受した。

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