三菱ケミカルは1月26日、同社と内蒙古双欣環保材料股份(以下「双欣」)が設立した合弁会社である高先雙欣を通して、双欣製造の「ゴーセノール」のグローバル販売を本格的に開始したと発表した。同社と双欣は、2018年に汎用PVOH樹脂「ゴーセノール」について事業提携している。
PVOH樹脂は、水溶性、接着性、造膜性、生分解性を利用し、接着剤やフィルム等の工業原料に幅広く利用されており、今後も需要の拡大が見込まれている。こうした状況下、同社の製造技術・ブランド・グローバルな販売チャネルと双欣のコスト競争力・生産能力・中国国内の販売チャネルという相互の強みを融合することによって、高品質でコスト競争力のあるより優れたゴーセノールをグローバルに供給することを目的に、2018年に事業提携した。
今回、双欣による高品質なゴーセノールの安定生産体制を確立したため、同社は合弁会社を通してグローバル販売を本格的に開始した。
なお、双欣が製造するゴーセノールの日本向け販売については、同社グループ会社である大成化薬が代理店として販売する。