NOKの2021年3月期第3四半期決算は、売上高は4356億800万円で前年同期比9・6%減、営業利益は51億8000万円で同45・3%減、経常利益は69億8900万円で同50・4%減、親会社株主に帰属する四半期純損失は14億4600万円(前年同期は45億9800万円の四半期純利益)となった。
シール事業においては、自動車向けは、第2四半期連結会計期間に入り需要は回復したが、同第3四半期連結累計期間を通し国内外の需要が落ち込んだことが影響し、販売が減少した。一般産業機械向けについても同様に、建設機械、工作機械、ロボット向け等の需要は回復傾向にあるが、販売は減少した。結果、売上高は2078億3200万円で同14・0%減となった。営業利益は、人件費・経費の削減に努めたが、販売減少の影響により、114億8800万円で同37・3%減となった。
電子部品事業においては、特定の高機能スマートフォン向けは足元の需要が増えてきているものの販売は減少した。自動車向けは同第3四半期連結会計期間に入り、需要は前第3四半期連結会計期間なみに回復した。結果、売上高は2121億7600万円で同3・1%減となった。営業損失は、販売減少の影響はあったものの、人件費・経費・償却費の削減により58億9100万円(前年同期は93億7400万円の営業損失)となった。
ロール事業においては、複合機および補修用部品の需要が落ち込んだことにより、販売が大幅に減少した。結果、売上高は103億8300万円で同26・2%減となった。営業損失は、人件費・経費の削減に努めたが販売減少の影響が大きく、11億5900万円(前年同期は2億9600万円の営業損失)となった。
特殊潤滑剤等のその他事業においては、売上高は52億1700万円で同23・5%減となった。営業利益は、7億2600万円で同6・1%減となった。
通期の連結業績予想は前回発表から修正し、売上高が5902億円で前期比5・8%減、営業利益が110億円で同8・6%減、経常利益が118億円で同32・1%減、親会社株主に帰属する純損失が74億円を見込んでいる。