東海カーボン子会社が認定 バッテリー開発補助金対象に

2021年02月05日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは2月2日、同社の連結子会社であるトーカイ・コベックス・サボワ(1月29日にトーカイ・カーボン・サボワから社名変更)が、欧州連合(EU)の「欧州共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」の参画企業として、当該補助金対象企業42社のうちの1社に選定されたと発表した。EU欧州委員会は、ドイツやフランスなど加盟国12ヵ国が電気自動車(EV)などのバッテリー開発計画に最大29億ユーロ(約3600億円)の補助金交付を承認したと、1月26日に発表していた。

 同社は、2020年7月17日に同社の子会社である トーカイ・コベックスと共同して取得し子会社化したフランスの炭素黒鉛製品メーカーのトーカイ・コベックス・サボワを通じ、アルミ精錬用カソードや特殊炭素素材の製造・販売を行っている。同件は、トーカイ・コベックス・サボワが取り組んでいるEVリチウムイオンバッテリー用負極材の研究開発が補助金の対象として評価された。

 トーカイ・コベックス・サボワの研究開発は、黒鉛製品の既存生産設備を活用し負極材を生産する、革新的な取り組みとなっている。同社は企業活動と環境の調和、持続可能な循環型社会の実現に向けて、同社グループを挙げてこの欧州拠点での研究開発活動を支援していくとしている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー