ゲイツ・ユニッタ・アジア(GUA、大阪市浪速区、宮本修二副社長)の20年12月期の国内一般産業用は前期比2桁台の減収となった。20年12月期を振り返ると、1~3月は前年並みで推移したが、新型コロナウイルス感染拡大が国内各地に広がった4月以降、経済環境が急速に悪化。これを受けて、タイミングベルトの需要先である各メーカーの生産も冷え込んだため、「特に第3四半期の売上はかなり落ち込み厳しかった」(田中稔一般産業統括本部長)とした。
コロナの影響はほとんどの需要先が受け、半導体製造装置や物流装置関連で少しはカバーしたものの、工作機械向け等は厳しい状況が続いた。年度後半からは、ロボット向け等中国への輸出案件が徐々に復調。各業界向けも中国向けが回復期待されるなかで、「12月以降の一般産業用の売上はほぼ前年並みに回復しつつある」(田中本部長)という。
今期(21年12月期)注力する製品では、伝動用は「ポリチェーンGTカーボンELベルト」を挙げる。ポリチェーンGTカーボンELベルトは、ゴム製と比べて高い伝動容量を有した従来製品の「ポリチェーンGTカーボンベルト」をさらに進化させた高トルク19ミリのピッチベルト。同社独自の製法により、金型サイズの制約を受けることなく、任意の長さでエンドレス対応を実現した。このため、装置設計の自由度が大幅に向上するとともに、ベルト周長が長くなればなるほど、チェーンに比べ装置の軽量化に貢献する。「19年の発売以降、