加藤産商(東京都中央区、加藤達男社長)の前期(20年9月期)はコロナ感染拡大でゴム樹脂原料の需要が大きく落ち込み、グループ全体の売上高は433億円で前期比16%減となった。
一方、今期(21年9月期)の足元は、自動車生産が想定を上回る勢いで回復していることや、電機や半導体関連業界も回復基調にあり、国内は10月あたりから原料の注文量も急速に戻りつつある。国内拠点の10~12月期売上は前年同期とほぼ同水準で推移した。
ただ、原料需要が急回復を見せる一方、一部輸入品で供給が停滞するケースもあり、原料の需給がタイトとなっている。このため、同社では「船便の予約など納期調整に非常に苦労している」としつつも、「営業がしっかりとフォーキャストし、お客様へスムーズな原料供給を果たしていく方針」としている。
海外拠点の現況は、北米は前年同期をやや下回る状況にある。米国2拠点とメキシコ1拠点で