海外現地法人が好調 三洋貿易の10~12月期

2021年02月08日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の21年9月期第1四半期連結決算は、売上高が216億900万円で前年同期比2・0%増、営業利益は17億2100万円で同9・3%増、経常利益は18億3600万円で同3・1%増、四半期純利益は12億2600万円で同10・1%増となった。
 セグメントのうち、化成品は、売上高は72億600万円で同8・1%減、セグメント利益は4億2500万円で同12・5%増。ゴム関連商品は、需要回復の動きが鈍く売上、利益ともに前年同期を下回った。化学品関連商品は、畜産関連事業の移管により減収となったが、主力の塗料・インキ関連は好調に推移し、また新たに発足した三洋ライフマテリアルも収益に寄与した。

 機械資材の売上高は85億6000万円で同1・0%増、セグメント利益は11億4900万円で同8・7%増となった。
 海外現地法人の売上高は58億1300万円で同20・8%増、セグメント利益は3億6400万円で同35・8%増となった。米国は高吸水性樹脂や自動車部品、ゴム関連が好調に推移。中国の三洋物産貿易(上海)有限公司は、ゴム関連は低調だったが、自動車市場の急回復により自動車部品が大幅に伸長し、全体としては非常に好調。タイは、ゴム・化学品・自動車部品ともに堅調で、販管費の減少も加わって増収増益となった。メキシコは、自動車部品の出荷が好調で売上は拡大したが、物流コストの上昇等により営業利益では前年同期を下回った。
 21年9月期連結業績予想は、売上高は820億円で前期比7・8%増、営業利益は40億円で同16・5%減、経常利益は42億円で同20・3%減、当期純利益は27億円で同10・4%減を見込んでいる。

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