アキレスの21年3月期第3四半期連結決算は、売上高が538億5200万円で前年同期比11・0%減、営業利益が9億5200万円で同34・5%減、経常利益が13億2200万円で同25・9%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が26億6100万円で同110・8%増となった。
プラスチック事業の売上高は249億7900万円で同11・9%減、セグメント利益は20億3000万円で同11・7%減。車輌内装用資材は、自動車産業の復調とともに回復基調にあるものの、新型コロナウイルス感染拡大による自動車メーカーの生産停止および減産等の影響による前半の大幅な落ち込みを取り戻すまでに至らず、国内外ともに前年売上を大きく下回った。フイルムは、飛沫感染対策用透明防炎フィルムや抗ウイルス・抗菌性フィルムの堅調に加え、欧州・豪州を中心とした窓用フィルムの販売が引き続き好調に推移、さらに北米で医療用・印刷用フィルムの販売が伸長し、前年売上を上回った。建装資材は、新型コロナウイルス感染拡大による需要減少の影響を受け、前年売上を下回った。引布商品は、感染症対策エアーテント・米国向けゴムボートの販売が伸長し、前年売上を上回った。
産業資材事業の売上高は216億1100万円で同7・1%減、セグメント利益は16億1100万円で同3・7%減となった。ウレタンは、主力の車輌用、寝具用ともに回復傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響が継続し、前年売上を下回った。断熱資材は、住宅向けは前年並みに推移したが、システム製品は新型コロナウイルス感染拡大に伴う建築工事の遅延および延期の影響を受け、前年売上を下回った。工業資材は、海外ユーザーを中心とした半導体分野向け搬送用部材の販売が拡大し、国内では医療機器向けRIM成形品の伸長により、前年売上を上回った。
シューズ事業の売上高は72億6100万円で同18・1%減、セグメント損失は9億6400万円(前年同四半期はセグメント損失6億2900万円)となった。
通期の連結業績予想は前回発表から修正はなく、売上高が730億円で前期比9・0%減、営業利益が11億5000万円で同28・2%減、経常利益が15億円で同26・8%減、純利益が28億円で同47・7%増を見込む。