マテリアルは4割強の減益 旭化成の4~12月期 

2021年02月09日

ゴムタイムス社

 旭化成の2021年3月期第3四半期決算は、売上高は1兆5366億5900万円で前年同期比3・3%減、営業利益は1295億1500万円で同7・6%減、経常利益は1322億9700万円で同9・2%減、四半期純利益は799億7900万円で同23・0%減となった。

 セグメント別では、マテリアルは売上高は7056億円で同15・6%減、営業利益は428億円で同45・9%減となった。

 マテリアルのうち、基盤マテリアル事業は、アクリロニトリルの交易条件悪化および販売数量減少、ナフサ等の原料価格下落に伴う在庫受払差により減益となった。

 パフォーマンスプロダクツ事業は、ナフサ等の原料価格下落による交易条件が改善されたが、自動車向け各製品における販売数量減少、衣料向け繊維製品における販売数量減少の影響で減益となった。

 スペシャルティソリューション事業に関しては、LIB用セパレータの販売数量増加、通信インフラ・タブレット端末向け電子材料製品の販売数量増加により増益となった。

 通期業績予想については、各領域において事業が好調に推移したため上方修正し、売上高が2兆910億円で同2・8%減、営業利益が1600億円で同9・7%減、経常利益が1650億円で同10・3%減、当期純利益が710億円で同31・7%減を予想している。

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