不二ラテックスの21年3月期第3四半期連結決算は、売上高が49億4200万円で前年同期比8・9%減、営業利益は8700万円で同281・4%増、経常利益は5500万円で100・8%増、四半期純利益は4300万円で同70・3%増となった。
セグメントのうち、医療機器事業は、売上高が16億3400万円で同2・7%減、セグメント損失は1億200万円(前年同期は1億2900万円の損失)。主力のコンドームは、国内市場においては、商品の認知度向上を狙いWEB広告や販促企画を展開し、大型小売店や大手ネット販売を中心とした販路開拓に継続的に注力したこと等により、売上は堅持した。海外市場においては、特に中国市場における需要後退を受け、販売が減少した。
また、超音波診断装置等のプローブカバー(感染予防製品)、内視鏡用医療バルーンを中心としたメディカル製品については、新型コロナウイルス感染症拡大による一般診療需要減少への影響が想定以上に拡大したが、欧州向け輸出が再開する等回復の兆しがみえている。
通期予想の修正はなく、売上高は68億円で前期比5・7%減、営業利益は1億5700万円で338・9%増、経常利益は8800万円で同159・4%増、当期純利益は6100万円を見込んでいる。