ミシュランは2月9日、エールフランス航空(以下「エールフランス」)の今後10年間の独占タイヤサプライヤーに選ばれたと発表した。両社は、タイヤ供給のみならず、CO2排出量削減、デジタルサービス拡大など航空業界の持続可能な発展のため、協業体制を強化する。
同社製品新品およびリトレッドタイヤは、2030年までの10年間、エールフランスの短・中・長距離の航空機に装着される。エールフランスの航空機には、ニアゼログローステクノロジーを採用した航空機用ラジアルタイヤ「ミシュランAirX」など最新のタイヤが装備される。NZGテクノロジーにより、窒素充てん時のタイヤ膨張が抑えられ、優れた耐久性と耐損傷性を得ることができる。
同社とエールフランスは、航空業界向けの持続可能なサービスとソリューションを開発するため、パートナーシップを拡大する。両社は、これまでも常に共通のDNAである「安全と製品性能のためのイノベーション」を共有してきた。今後も引き続き協力し、CO2排出量削減に取り組んでいく。同社はヨーロッパの研究事業に積極的に参加しており、タイヤと関連システムの軽量化、フライト時の燃料消費量の削減およびCO2排出量削減の為の画期的な技術の開発に取り組んでいる。
また、デジタルやその他の分野にもパートナーシップを拡大する。同社は、革新的なリサイクル技術、高性能でエコロジカルな樹脂の開発、3Dメタルやプラスチック印刷技術など、さらに野心的なソリューションを提供していく。同社の昨今の事業分野拡大により、パートナーシップ事業の対象範囲の拡大が可能となった。