オカモトの21年3月期第3四半期連結決算は、売上高は628億5500万円で前年同期比10・5%減、営業利益は60億2400万円で同9・2%減、経常利益は71億4900万円で同6・1%減、四半期純利益は47億5200万円で同34・9%増となった。
セグメント別では、生活用品の売上高は236億600万円で同6・3%減、セグメント利益は49億7900万円で同10・2%減となった。
製品別では、コンドームは、訪日外国人によるインバウンド需要が低迷し売上減となったが、浣腸は、新商品の上市により売上微増となった。
手袋は、家庭用で新商品が堅調、また医療用及び産業用でも感染症対策需要により売上増となった。メディカル製品のうち滅菌器は、取扱い台数増加により売上増。ブーツ及び雨衣は、比較的気温の高い日が続いたことで防寒商品の引き合いが鈍く売上減。シューズは、直営店をオープンさせ新たな販売チャネルの開拓を行ったが、紳士革靴市場全体の消費動向の回復が遅く売上減となった。
通期の連結業績予想は、835億円で前期比7・7%減、営業利益は60億円で同18・3%減、経常利益は70億円で同18・1%減、当期純利益は46億円で同31・8%減を見込む。
一方、産業用製品は、売上高が390億7700万円で前年同期比12・9%減、セグメント利益は22億9200万円で同5・5%減だった。
製品別では、フイルムは、一般用、工業用は売上増。建材用、多層フィルム、農業用は売上減。自動車内装材は、各自動車メーカーの急激な生産調整から回復の兆しがみられるも、上期の落ち込みを挽回できず売上減。工業用テープは、車輌用が減少し売上減。食品衛生用品は、衛生用品の取扱いは堅調だったが、ラップフイルムは外食産業・ホテル業界の低迷により売上減となった。