バンドー化学の2021年3月期第3四半期連結決算は、売上収益が586億1900万円で前年同期比14・8%減、コア営業利益は32億2500万円で同25・1%減、営業利益は34億8100万円で同18・3%減、四半期純利益は25億1100万円で同20・7%減の減収減益となった。
自動車部品事業は、国内は、積極的な営業活動により補修市場向け新商材や多用途四輪車用変速ベルトの販売が増加したが、自動車生産台数の減少により補機駆動用伝動ベルトや伝動システム製品の販売が減少した。海外は、中国において自動車生産台数が好調に推移したことにより、自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルトなどの販売が伸長したが、米国およびアジア地域は、四輪・二輪車メーカーの減産や操業停止により販売が減少した。これらの結果、売上収益は246億5800万円、同17・0%減、セグメント利益は12億8700万円、同18・2%減となった。
産業資材事業は、一般産業用伝動ベルトについては、国内は機械受注の減少により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。海外は、中国およびタイにおいて農業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、米国では産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは、国内においてコンベヤベルトや樹脂コンベヤベルトなどの販売が減少した。これらの結果、売上収益は223億100万円、同11・0%減、セグメント利益は16億2100万円、同6・8%減となった。
高機能エラストマー製品事業は、機能フイルム製品は、建築着工の落ち込みなどにより建築資材用、工業資材用および装飾表示用フイルムなどの販売が減少した。精密機能部品は、当社主要顧客の減産の影響により、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。この結果、売上収益は85億1400万円、同18・9%減、セグメント損失は3億800万円(前年同期はセグメント利益3億4000万円)となった。
その他の事業は、ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを行っており、自動車・産業機械分野での減産などによるロボット関連デバイス事業の販売減少もあり、売上収益は39億4500万円、同1・4%減、セグメント利益は2億8200万円、同40・3%減となった。
通期業績予想については上方修正し、売上収益が800億円で同11・4%減、コア営業利益は40億円で同23・8%減、営業利益は45億円で同118・8%増、当期純利益は30億円で同339・5%増を見込んでいる。