クラレの20年12月期連結決算は、売上高が5417億9700万円で前期比5・9%減、営業利益は443億4100万円で同18・1%減、経常利益は397億4000万円で同17・7%減、当期純利益は25億7000万円(前年同期は19億5600万円の損失)となった。
なお、当連結会計年度において、2018年5月に米国子会社で発生した火災事故などに関し、231億9600万円を訴訟関連損失として特別損失に計上した。
セグメントのうち、イソプレンは、売上高が503億9000万円で同5・4%減、営業利益は38億800万円で同10・0%減。イソプレン関連では、ファインケミカル、熱可塑性エラストマー「セプトン」ともに、主に中国、アジアにおいて需要低迷の影響を受けたが、第4四半期より回復基調となった。
耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」は、電気・電子デバイス向けが好調に推移した。
21年12月期の連結業績予想は、売上高が5700億円で前期比5・2%増、営業利益は550億円で同24・0%増、経常利益は500億円で同25・8%増、当期純利益は300億円を見込んでいる。
2021年02月12日