フコクの21年3月期第3四半期連結決算は、売上高が284億800万円で前年同期比25・3%減、営業損益が8億9900万円(前年同期は7億3900万円の営業利益)、経常損益が5億2500万円(前年同期は7億4800万円の経常利益)、四半期純損益が4億5100万円(前年同期は7億1500万円の純利益)となった。
主要顧客先である自動車産業においては、受注の回復がみられる地域もあるものの、大幅に操業が低下しており、同社グループの受注も大幅に減少し、連結売上高は前年同期比で2桁の減収となった。
機能品事業は、売上高が120億9400万円で同24・9%減、セグメント利益は4億800万円で同51・7%減。国内のワイパーブレードラバーなど回復傾向にある製品もあるものの、新型コロナウイルス感染症の影響により受注は大幅に減少し、減収となった。
防振事業は、売上高が107億7500万円で同28・3%減、セグメント利益は、9200万円で同92・3%減。新型コロナウイルス感染症の影響により大幅に受注が減少したことで減収となった。セグメント利益については、減収に加えて先行の増産投資の負担等もあり、減益となった。
ホース事業は、売上高が16億9700万円で同12・4%減、セグメント利益は5100万円の損失(前年同期は1000万円の損失)。新型コロナウイルス感染症の影響は他事業よりも少なかったものの、受注は減少したことから、減収となった。
通期予想の修正はなく、売上高は620億円で前期比17・2%減、営業利益は1億円で同88・6%減、経常利益は6億円で同38・7%減、当期純利益が4億円で同29・3%増を見込む。