日精樹脂工業の21年3月期第3四半期連結決算は、売上高が293億6700万円で前年同期比0・6%増、営業利益は9億2900万円で同22・2%減、経常利益は9億9800万円で同22・7%減、四半期純利益は6億2700万円で同22・9%減。ネグリ・ボッシグループを連結子会社化したことや主力である射出成形機の需要が緩やかに回復し始めたこと等により、増収となった。利益面では周辺機器の売上および金型等の売上が減少したこと等により、減益となった。
製品別の売上高は、射出成形機が218億3100万円で同3・3%増、周辺機器は12億5200万円で同31・5%減、部品は43億5300万円で同7・8%増、金型等は19億3000万円で同12・6%減だった。
セグメント別では、日本は、売上高が100億4300万円で同39・9%減、セグメント損失は4800万円(前年同期実績は8億9100万円)。自動車関連を中心に需要が低迷したことなどにより大幅な減収減益となった。
欧米地域は、売上高が115億4000万円で同116・7%増、セグメント利益は1億9400万円で同45・3%増。ネグリ・ボッシグループの連結子会社化により欧州への売上に寄与したことに加え、医療、雑貨関連を中心に需要が堅調だったこと等から増収増益となった。
アジア地域は、売上高が77億8300万円で同8・7%増、セグメント利益は3億6300万円で同8・1%増。IT、医療を中心に中国等での需要が堅調だったこと等から増収増益となった。
通期予想の修正はなく、売上高は380億円で前期比2・1%減、営業利益は8億5000万円で同22・8%減、経常利益は8億円で同29・2%減、当期純利益が6億円で同7・0%減を見込んでいる。