日精エー・エス・ビー機械の2021年9月期第1四半期決算は、売上高は78億8600万円で前年同期比34・3%増、営業利益は19億1800万円で同172・0%増、経常利益は17億1600万円で同136・3%増、親会社株主に帰属する純利益は12億8500万円で同66・6%増の増収増益となった。
ゼロ・クーリングシステムの市場浸透に加え、安全で衛生的なプラスチック容器の需要の高まりを受け、全世界からの引き合いが好調に推移した結果、当期の受注高は大きく伸長。売上高についても、豊富な受注残高を順調に消化した結果大幅増収となり、第1四半期としては過去最高を記録した。利益面についても、増収効果に加え、展示会費用や各種販売費用の減少等により、大幅な増益となった。
米州は、消毒液や生活必需品等の容器需要の高まりを受け、北米を中心に好調な引き合いが続いており、地域全体の売上高は26億8300万円で前年同期比155・0%の増収となった。セグメント利益も、増収効果等により5億3400万円で同224・3%の増益となった。
欧州は、欧州各国での経済活動再開後は、地域による濃淡の差はあるものの、中小型機を中心に引き合いが好調に推移した結果、地域全体の売上高は16億8000万円で同163・4%の増収。セグメント利益も、増収効果に加え、展示会費用の減少等により2億1600万円で同239・5%の増益となった。
南・西アジアは、コロナ禍による影響は域内の新興国に色濃く残るものの、インドを中心に中小型機の引き合いが徐々に復調した結果、地域全体の売上高は24億7000万円で同128・4%と増収となった。セグメント利益も増収効果等により3億3400万円で同266・6%と増益となった。
東アジアは、各国市場の引き合いは比較的堅調に推移しているものの、前期末の売上増の反動により、地域全体の売上高は10億5100万円で同88・7%と減収。一方、セグメント利益は、展示会費用の減少等により3億3400万円で同266・6%と増益となった。
通期の連結業績予想は前回発表から修正はなく、売上高が360億円で前期比32・1%増、営業利益が65億円で同34・0%増、経常利益が66億円で同41・3%増、親会社株主に帰属する純利益が47億円で同10・9%増を見込んでいる。