化学品事業は16%の減収 大日精化工業の4~12月期

2021年02月16日

ゴムタイムス社

 大日精化工業の2021年3月期第3四半期の決算は、売上高は993億1400万円で前年同期比15・5%減、営業利益は27億8700万円で同39・7%減、経常利益は34億7400万円で同30・6%減、四半期純利益は、34億9900万円で同12・4%減となった。売上高は、化成品事業及び化学品事業の情報電子業界向け並びに化学品事業及び高分子事業の車両業界向けの売上が回復したものの、減収となった。営業利益、経常利益については経費支出の削減を図ったが、減益となった。

 化成品事業は、情報表示・記録用顔料は、テレワーク拡大によるディスプレイ関連が堅調な一方、オフィス事務機関連が低調に推移した。結果、同セグメントの売上高は143億5500万円で同21・9%減、営業利益は8億5200万円で同56・4%減となった。

 化学品事業は、車両業界向けの着色剤は、国内外ともに第3四半期から回復が顕著となった。コーティング剤は情報・電子業界向けのディスプレイ関連が好調に推移。結果、同セグメントの売上高は533億4600万円で同16・4%減、営業利益は24億7200万円で同25・9%減となった。

 高分子事業は、車両業界向けは、国内外ともに第3四半期から回復が顕著となり好調。海外連結子会社においては、アメリカの事業拠点の業績が低調に推移した。結果、同セグメントの売上高は112億8000万円で同18・1%減、営業利益は16億9400万円で同28・8%減となった。

 印刷総合システム事業は、グラビアインキは、国内は一般包材向けパッケージ関連が堅調に推移し、インドネシアの拠点の業績も好調となった。一方、オフセットインキは需要減少傾向が続いた。結果、同セグメントの売上高は201億7100万円で同5・6%減、営業利益は20億7800万円で同33・3%増となった。

 通期の連結業績予想は昨年11月の発表から上方修正しており、売上高が1350億円で前期比13・0%減、営業利益が39億円で同19・6%減、経常利益が50億円で同10・4%減、親会社株主に帰属する純利益が54億円で同35・8%増を見込んでいる。

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