情報電子化学は増収増益 住友化学の4~12月期

2021年02月18日

ゴムタイムス社

 住友化学の2021年3月期第3四半期決算は売上収益が1兆6426億1000万円で前年同期比0・5%減、コア営業利益は1069億7400万円で同8・0%減、営業利益は1166億4500万円で同8・6%減、四半期利益は219億3600万円で同41・6%減となった。

 セグメント別では、石油化学の売上収益は4084億円で同1099億円の減少、コア営業利益は279億円の損失となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う経済活動の落ち込みにより、自動車関連用途を中心に合成樹脂などの出荷が減少した。また原料価格の下落に伴い、石油化学品などの市況が低水準で推移した。

 エネルギー・機能材料の売上収益は1754億円で同153億円の減少、コア営業利益は156億円で同21億円の減少となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、自動車関連用途のリチウムイオン二次電池用セパレータや合成ゴムなどの出荷が減少した。

 情報電子化学の売上収益は3243億円で同193億円の増加、コア営業利益は318億円で同132億円の増加となった。半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。また、巣ごもり需要や在宅勤務需要等を背景に、ディスプレイ関連材料の出荷が増加した。

 21年3月期の連結業績予想は、売上収益が2兆2150億円で前期比0・5%減、コア営業利益が1000億円で同24・6%減、営業利益が1050億円で同23・6%減、当期利益が300億円で同3・0%減を見込んでいる。

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