マレーシア子会社を6月閉鎖 TOYO TIRE

2021年02月18日

ゴムタイムス社

 TOYO TIREは2月15日、100%子会社であるマレーシアの生産子会社Silverstone Berhad社(以下、SSM)におけるタイヤ生産を2021年6月にて終了し、その後必要な準備を行ったのちに同社を解散することを決定したと発表した。

 SSMは、主にマレーシア国内の自動車メーカー向けの新車用タイヤ、及び市販用のSILVERSTONEブランドのタイヤ、並びに一部のTOYO TIRESブランドのタイヤを生産している。SSMをとりまく市場環境、同社のグローバル戦略における同工場の位置づけや、その生産能力などを総合的に勘案してきた結果、同工場を閉鎖する判断に至った。

 マレーシアにおいて、同社はTOYO TIRESブランドのタイヤを生産している生産子会社「トーヨータイヤマレーシア」(以下TTM)を有している。TTMは東南アジアのみならず、北米、欧州や日本などの世界市場にタイヤを供給するグローバルハブとしての機能を果たしており、SSMで生産をしている一部商品についてはTTMに生産を移管の上、販売を継続する。

 同社は、2021年2月15日付で、SSMにおける生産活動を2021年6月に終了することを決議した。また、2021年12月31日までに解散の手続きを開始し、現地法令に従い必要な手続きを進めていくとしている。

 なお、閉鎖及び解散に伴う損失額及び今後の見通しについては、SSMにおける生産停止並びに解散の決議に伴い、2020年12月期連結決算において減損損失51億1000万円及び関係会社整理損11億5900万円、合計62億7000万円を計上済みであり、同日付「特別損失の発生及び2020年12月期連結業績予想値と決算値との差異並びに2020年12月期個別業績と前期実績値との差異に関するお知らせ」にて公表している。

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