自動車生産の急回復を背景に、足元の20年度第3四半期(10~12月期)売上はほぼ前年同期並みまで回復した東京材料(東京都千代田区、今井廣史社長)。通期見通しや海外拠点の現況、加速する電動化への対応について今井社長に聞いた。
■足元の状況と通期業績の見通しは。
第3四半期は当社の顧客先である自動車業界や化学業界がコロナで落ち込んだ分を取り返そうと、生産を増やしたことが大きかった。ただ、景気が全般的に戻ったかといえば、コロナは収束しておらず、第4四半期は前年をやや下回る可能性もある。20年度通期は10%程度の減収で着地しそうだ。
■中国・アセアンの状況はどうですか。
上海、天津、広州の3拠点で展開する中国は昨年4月以降、回復基調が続いており、年度の売