パテント・リザルトは2月15日、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ゴム製品業界 特許資産規模ランキング2020」をまとめ、発表した。
2019年4月1日から2020年3月末までの1年間に日本特許庁が登録した特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した結果、1位が住友ゴム工業、2位は横浜ゴム、3位にブリヂストンとなった。
1位の住友ゴム工業の注目度の高い特許には、「高速走行時のグリップ性能及び耐摩耗性に優れたキャップトレッド用ゴム」や「流路側ポートの開口部の位置が異なる各種の流体処理装置への弁本体の互換適合性を高めた弁装置」に関する技術が挙げられる。
2位の横浜ゴムは、「耐ショックバースト性能と低転がり抵抗とを両立した空気入りタイヤ」や「耐揮発性、作業性、耐流動性、及び、密着性に優れるホットメルト組成物」に関する技術などが注目度の高い特許となっている。
3位のブリヂストンは、「耐圧性能及び耐カット性能を向上させることのできるタイヤ」や「加硫時に硫黄量が減少することなく、狙い通りの物性を持ったタイヤを製造する方法」に関する技術が挙げられている。
4位のTOYO TIREは「スプリングアンテナを有する電子部品を設ける場合でも、電子部品の損傷を防げるタイヤの製造方法」、5位のバンドー化学は「半導体集積回路の配線、プリント配線板の配線などに好適に用いることができる導電性被膜複合体」などが、注目度の高い特許としてそれぞれ挙げられている。
詳細については、ランキングデータ「ゴム製品 特許資産規模ランキング2020」で閲覧できる。