横浜ゴムは2月19日、イタリアのマリンホース生産販売会社である「ヨコハマ工業品イタリア」を解散および清算することを決定したと発表した。従業員については有形固定資産の売却先にて希望者全員を継続雇用することが決定しており、すでに現地労働組合と和解・合意のうえ友好的に解雇手続きが完了している。有形固定資産は売却先と売買契約を締結し、1月に引渡しを完了している。なお同社は、同件が同社の連結業績に与える影響は軽微だとしている。
同社はマリンホースにおいてトップクラスの世界シェアを誇り、日本、インドネシア、イタリアの3拠点で国際型式認証「GMPHOM2009」を取得した高品質な商品を生産販売している。しかしながら、昨今需要が低迷し市場競争が激化する中、生産能力の最適化によるコスト競争力の向上が急務であると判断し、ヨコハマ工業品イタリアを清算して、生産効率に優れる日本とインドネシアに生産を集約する事業構造改革を実行することとした。今後は日本、インドネシアの2拠点の生産能力を活用し、世界中のユーザーに対して高品質な商品とサービスを提供し続けるとともに、収益力の強化をさらに推し進める。
なお、ヨコハマ工業品イタリアは、2014年9月に米国パーカー・ハネフィンから買収したマリンホース生産販売会社であるパーカーMHPの社名を変更して設立した。