三井化学は２月24日、同社市原工場（千葉県市原市）の各プラント設備の安全確認と復旧作業を進め、23日にエチレンプラントの再稼働を行ったと発表した。福島県沖を震源に13日に発生した地震により、同社市原工場は千葉地区での東京電力による大規模停電を受け、原料供給のおおもとであるエチレンプラントを始め、全プラントを安全に停止させていた。
従業員の安全については、当該拠点に在勤する全社員及び家族の安全は確認済であり、人的被害はないとしている。
今回の地震で停止したエチレンプラントは、23日までにすべての安全点検および立ち上げ作業を完了し、同日夜から再稼働した。現時点で問題はなく順調に稼働を上げており、数日中に完全復旧する予定としている。
エチレンプラントの再稼働を受け、停止中のその他プラントも、順次立ち上げ作業に入っている。なお、問題があるプラントは無く、最短での復旧を目指している。
全プラントの製造は、順次地震前の通常運転に復旧する見通しで、それまでの期間、同社保有在庫より出荷を行うことで顧客への影響を最小限にするとしている。
