グッドイヤーは2月25日、クーパー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(クーパータイヤ)を、2月22 日に約25 億ドルで買収することに合意したと発表した。1914年に設立されたクーパーは、北米で5番目に大きなタイヤメーカー。現在世界 15ヵ国で約1万人の従業員が働いており自社工場および合弁工場を含む世界中の 10 の工場で生産されている。
今回の買収により、同社は相互補完的な二つのブランドの商品ポートフォリオを組み合わせ、消費者・顧客に提供する商品ラインナップを拡充することが可能となる。北米市場では、収益性の高い小型トラックと SUV商品セグメントで両社の強みを組み合わせ、卸チャネルと小売チャネルでの存在感を高め、リーディング・メーカーとしての位置づけをより強固にすることが可能になる。
なお、同社のリチャード・J・クレーマー最高経営責任者兼社長は「グッドイヤーの高い技術力と業界をリードする販売力に、クーパーの商品ポートフォリオと高い生産能力を加えることにより、コスト効率の改善と幅広い小売ネットワークへの商品提供の機会が見込める」と述べた上で、「当社はクーパー社の皆さんに多大な敬意を払うとともに誠実さ、品質、敏捷性、チームワークへのコミットメントを共有している。クーパー社をグッドイヤー・ファミリーの一員に迎え入れることを楽しみにしている」とコメントした。
一方、クーパーのブラッドヒューズプレジデント&CEOは「今回の合意は、私たちのポジショニングを強化するクーパーの新しい時代の幕開けと考えている。クーパーとグッドイヤーの有望な人材を融合させ、世界のタイヤ業界で勝ち抜く競争力を持った、より大きな、より強力な組織の一員になれることを楽しみにしている」とコメントした。
2021年02月26日