*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
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特集1 バイオプラスチックの現状と将来展望
最高レベルの耐熱性と強度を有したバイオベースプラスチックの開発
北陸先端科学技術大学院大学 高田健司・金子達雄
はじめに
大気中の二酸化炭素濃度の増加やプラスチックごみ問題など、我々を取り巻く環境問題は年々深刻なものになってきている。こうした観点から天然由来の材料であるバイオベースプラスチックの開発とその応用は、近年世界中で最も注目されている分野の一つともいえる。セルロースなどの多糖誘導体やポリ乳酸は最もポピュラーかつ実用化に成功しているバイオベースプラスチックであり、様々な分野で利用されている。その一方で、これら汎用的なバイオベースプラスチックは