*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
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特別寄稿
ゴム連続混練の為のブッス・ニーダー技術
㈱ブッス・ジャパン 平井和彦
1.はじめに
スイス・バーゼル近郊のプラッテルンに本社をもつブッス社は、1946年に画期的な単軸往復動連続混練機の原理(図1)を発明したドイツ人技師Heinz List氏の参画によりブッス・ニーダーの開発製造を開始した。
以降70年以上にわたりブラスチック業界をはじめアルミ業界、食品業界などにおける混練工程の生産性向上、製品品質向上に貢献してきた。その代表例として、バンバリーミキサーなどバッチ式が主流であった塩ビの連続混練化を始め、高充填が難しいハロゲンフリー難燃ポリオレフィン(HFFR)コンパウンド、厳しい透明度を要求される医療用の高品質PVCペレット、折れやすいガラス繊維による強化プラスチックコンパウンド、架橋ポリエチレン(XLPE)のペレット化など