ゴム用機械特集 アドバンステクノロジーシステム 自動化・省人化をPR WEBを活用し販売促進へ

2021年03月01日

ゴムタイムス社

 独アリスト社のカッティングプロッターの販売を行うアドバンステクノロジーシステム(以下ATS、名古屋市西区、加藤康二社長)。

 20年の販売動向を振り返ると、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、新規の導入が決まっていた案件が延期になったりするなど影響を受けたが、昨年の緊急事態宣言が解除されてから受注が徐々に回復してきた。また修理などのメンテナンス需要は例年と変わらず安定していた」(加藤社長)。

 そのような環境下においても、国内で売れ筋のカッティングプロッター「TL」シリーズは堅調に推移した。

 一部のユーザーでは、TLシリーズ本体と材料供給装置付きセットで購入するケースがあったという。同装置はサクションで吸着して材料を自動で供給するオプション装置だ。同装置は引き合いが多く、その理由として、加藤社長は「新型コロナの影響により、感染対策として現場では多くの人が出勤せずに最少人数で作業を回すためではないか」と分析する。

 また新型コロナの感染対策で、ユーザーが省人化や自動化を求めており、「現場の従業員はテレワークができない。そのため、従業員を休ませたり、最少人数で加工する時にアリストが求められてきている。アリストは最少人数で加工できるプロッターだ」(加藤社長)とのことで、リピート購入するユーザーのなかには、既存のプロッターをアリストに入れ替え、省人化や自動化を進めているそうだ。

 最近の需要動向では、既存あるいは新規のユーザーが新型コロナの収束するのを見越し、設備を投資することが多いという。

 同社は新型コロナウイルスが感染拡大の中、いち早く、ZoomTeamsなどオンラインを活用して商談を対応していた。

 また、WEBを活用してアリストのオプションの繊維素材を吸着なしでカットする「ドリブンホイール」(https://www.youtube.com/watch?v=wFIRFvvsNUE)、手加工せざるを得ないポンチ穴加工の自動かつ高速で連続穴あけを可能にした「ポンチングシステム」(https://www.youtube.com/watch?v=MslyOTWCtmw)などの活用方法を撮影し、YouTubeで流し販売促進を行っている。

 さらに、ドイツのアリスト本社との対応はオンラインで行っているほか、追加されたプロッターの新しい機能などは動画で確認することで、さらなる顧客サービスの向上に努めている。

 今期の方向性は前期に引き続き、販売増加を目指し、小回りが利くサービスや社員全員が技術力を持っていることを強みに、メンテナンスやお客様への先回りの提案など、サポート体制の一層の充実を図っていく考えだ。

 また今期中には、更に人員を補充して販売強化につなげていきたいとしている。

ARISTOカッティングプロッター

ARISTOカッティングプロッター

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