流体の移送や、油などを介した圧力の伝達を行うゴム・樹脂ホースは、自動車や食品などの工場設備を始め、土木建設工事や災害復旧工事などの現場で使われている。
ホース商社はメーカーと協力し合い、エンドユーザーの幅広いニーズを的確に捉えつつ、商品のみならず情報の効率的な流通に寄与し、業界の発展に貢献してきた。
弊紙では、各地のゴム商業卸組合などに加盟し、ゴム・樹脂ホース製品を取り扱う商業者に景況感を尋ねるアンケートを年２回（春と秋）に実施しており、今回は11社から回答を得ている。
アンケート調査では、20年下半期（７～12月）の売上、21年上半期（１～６月）の売上予想、20年７～12月のホース製品の価格動向、21年１～６月のホース製品の価格予想、さらに21年年間のホース需要の予想とともに、販売上の懸案事項（複数回答）の設問項目を用意し、各社に尋ねた。
それによると、20年下半期の売上実績（対前年同期比、以下同）は、「やや下降」が55％で最多
